










物は入れっ放しで開けた記憶があまりないという方も多いのではないでしょうか。
吊戸棚は本当に必要なのかは、それぞれのご家庭の条件や考え方による部分が多く、判断は難しいものです。
対面キッチンの上にある吊戸棚は自然光を遮り、せっかくの開放感が無くなったという声もあります。
そこで今回は、吊戸棚のメリット・デメリットや判断基準、昇降式吊戸棚まで紹介します。
Contents
キッチンの吊戸棚のメリット・デメリット
キッチンの吊戸棚は、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説します。
メリット
吊戸棚の最大のメリットは収納力が増えることです。
日常的に使用頻度の少ない調理器具や道具などを収納するには有効なスペースといえます。
吊戸棚は高い位置に設置してあるので踏み台が無ければ届きにくいですが、たくさんの調理アイテムをお持ちのご家庭なら収納は多いに越したことはありません。
また、対面キッチンの場合は、キッチン上のデッドスペースに吊戸棚を付けることで余ったスペースに有効活用できます。
この場合、吊戸棚が無い方が開放感があって良いという声もあり、意見が賛否両論分かれるところです。
反対に吊戸棚があることでキッチンとダイニングスペースの仕切りの役割を果たしてきっちりと区別できることもメリットといえるので、キッチン周りをあまり見られたくない方には良いのかも知れません。
デメリット
吊戸棚の最大のデメリットは、高い位置にあるため収納した食器などが届かないことです。物を取り出すたびに踏み台をわざわざ用意して出し入れしなくてはならないので、面倒で出すことすらしなくなってしまい、いずれ扉を開くことも無くなり使わなくなるものが増えます。
踏み台での出し入れが苦にならない方には問題ありませんが、面倒だと思う方には不向きです。
また、見た目に圧迫感があるため、対面キッチンの場合は開放感がなくなることもデメリットの一つです。
吊戸棚が影になるため、本来窓から入る光が入らないことでキッチン周りが暗くなってしまい、天気の悪い日は、日中でも照明を付けないと調理しにくいのは考えものです。
他には吊戸棚を付けることで、無駄に物が増えてしまうこともデメリットの一つです。
お料理好きで、たくさんの調理道具が必要な方には取り付けたほうが良いですが、使わないものを閉じ込めておくなら取り付けないという選択もあります。
吊戸棚が必要かの判断基準
吊戸棚が必要か不要かは、それぞれご家庭の条件と考え方で決まります。迷っておられる方も多いと思いますので、その判断基準を解説します。
吊戸棚以外に収納力があるか
判断基準は戸棚以外の収納スペースに収納力が十分あるかということです。
他に収納するスペースが無いのに開放感を重視して、必要な物を収めるところが無くなっては本末転倒です。
間取りやキッチンのタイプにもよりますが、カップボードやパントリーが無い場合は収納力を確保するために取り付ける方が良いでしょう。
調理器具や道具の量
キッチンに必要な調理器具や道具がどれだけあるのか、確認してみましょう。
何年も使用していない食器やこの先使う予定が無い食器処分すれば、吊り戸棚が不要な場合があります。
必要な食器の量に応じて吊り戸棚を付けるか判断しましょう。
キッチンのタイプ
キッチンのタイプには、通常壁付けキッチンと対面キッチンの2種類のパターンがあります。
キッチンのタイプによって、吊戸棚を付ける必要があるのか判断することもできるでしょう。
窓がある壁付けキッチンの場合は、その窓の上に取り付けても対面キッチンのような圧迫感はありません。
反対に、キッチンの扉と吊戸棚の扉の面材を同じカラーでまとめることで統一感が生まれ、存在感が生まれることもあります。
一方、対面キッチンは開放感や明るさ、視線を遮らないなどを優先するのであれば取り付けないという判断もあります。
しかし、反対にキッチンを独立したスペースにしたい方には仕切りを作る意味でも吊り戸棚があっても良いでしょう。
吊戸棚のアイデア収納術
吊戸棚を付けた際に便利に使用できる収納術を紹介します。
収納ボックスの活用

▲ニトリ 吊り戸棚ストッカー
吊戸棚の手が届きにくいところには、取手付きの収納ボックスを活用すると便利です。取手が付いていることで、簡単に取り出すことが可能で扱いやすくなります。物がバラバラに入っていたり、大きなボックスでは取り出しにくいので、片手で持てる大きさと重さを考えて購入しましょう。収納ボックスに小物を入れておくと出し入れし易く便利なので、吊戸棚を有効に活用することができます。ちょうど良い大きさの収納ボックスを100円ショップなどで見つけるとコスパ良く揃えることができます。
吊戸棚下ラックの設置
吊戸棚の下に簡単に設置が可能なラックを取り付けるのも有効です。
よく使用する調理道具や食器を置くことができるため、すぐに手の届いて大変便利です。
ラックにS字フックを取り付ければ、おたまやフライ返しなどを吊るしておくことも可能なので長い道具も上手く収められます。
昇降式の吊戸棚がおすすめ

▲クリナップ オートムーブシステム
収納するものがたくさんあるので収納力は必要だけど、吊戸棚は出し入れがしにくいというデメリットが気になるのであれば、昇降式の吊戸棚を検討しましょう。
昇降式吊戸棚は、手元まで降りてくるので簡単に食器や調理器具を手に取ることができます。
通常の吊戸棚では、手が届きにくい収納物も、容易に出し入れができるので大変便利でおすすめです。
昇降式吊戸棚には手動と自動の2タイプがあります。
手動は使用頻度の高い物の収納に適した収納タイプと食器や調理器具の水切りに使える水切りタイプがあります。
自動は様々な機能やタイプがあり、ボタン一つで手の届く高さに降りてきます。
棚が収納と水切りの兼用になっているので、食器の水切りや配膳前の一時置きだけではなく、調理家電の収納にも使えます。
水切り収納タイプに加え、食器乾燥タイプや除菌乾燥までできるものもあり、自分に使いやすいようにカスタマイズできる製品もあります。
吊戸棚のデメリットである出し入れがしにくい、という問題を解決することができることと、収納力はやっぱり欲しい方にはピッタリな設備ではないでしょうか。
収納力と利便性を兼ね備えた昇降式吊戸棚をセレクトすることは、最もベストな選択といえます。
まとめ
キッチンの吊戸棚の設置について解説してきましたが参考になったでしょうか。
どちらが正解ということではなく、ご家庭に合った方を選択することが重要です。
吊戸棚を付けるなら、便利で使い勝手の良い昇降式吊戸棚を検討してみてはいかがでしょうか。
きっとキッチンに立つことが楽しくなるはずです。